(1)赤血球形態 4.形の異常

楕円赤血球(elliptocyte 、oval cell) 輪郭が円形でなく、卵形(oval)となり、さらには棍棒状(rod-shaped cell)を呈する。しばしば中央淡明部も楕円形を呈する。これらは、赤芽球や網赤血球の段階では楕円形でないので、末梢血に出た後に変形すると考えられている。疾患により出現頻度は異なる。遺伝性楕円赤血球症では20~100%1)の赤血球が楕円形であるが、臨床的に溶血を示す例は少ない。

出現する病態
症候性楕円赤血球症(大球性貧血、鉄欠乏性貧血、骨髄線維症)
遺伝性楕円赤血球症(常染色体優性遺伝)

図VII-8. 楕円赤血球
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はじめに
(1)赤血球形態
1. 正常赤血球
2. 大きさの異常
  - 赤血球の大きさ
  - 大きさの異常による貧血の分類
3. 染色性の異常
  - 低色素性
  - 多染性
  - 染色不同症
4. 形の異常
  - 球状赤血球
  - 楕円赤血球
  - 口状赤血球
  - 鎌状赤血球
  - 菲薄赤血球
  - 標的赤血球
  - ウニ状赤血球
  - 有棘赤血球
  - 涙滴赤血球
  - 破砕赤血球
5. 配列の異常
  - 連銭形成
  - 赤血球凝集
6. 赤血球封入体
  - 好塩基性斑点
  - Howell-Jolly小体
  - カボット環
  - Pappenheimer小体
  - Heinz小体
  - 赤芽球
  - マラリア原虫
  - 三日熱マラリアと熱帯熱マラリアの鑑別
(2)赤血球形態異常症例検討
- 破砕赤血球編
- 三日熱マラリア編
- 熱帯熱マラリア編
(3)赤血球恒数
- 赤血球の大きさに基づく貧血の分類
- MCVとRDWによる貧血の鑑別
(4)網赤血球と病態
参考文献


 血液形態Webセミナー - 講義編 - VII 末梢血の赤血球形態