尿沈渣Webセミナー - 尿沈渣Webセミナー2 - 尿沈渣の見方 : 赤血球

  お知らせ |  尿沈渣Webセミナー2(フリー)へ |  Q&A
 

この画面はサンプルです。元の画面に戻るにはこのウィンドウを閉じてください。


赤血球  白血球  上皮細胞類  円柱  微生物/寄生虫/その他  赤血球形態

1. 概説

大きさ:約8μm。
淡黄色で核がない円盤状(図1)。
低比重尿(1.010以下):膨化(ゴースト状)(図2
高比重尿(1.030以上):萎縮(コンペイ糖状)(図3
形態情報の確認
赤血球を認めたら、変形赤血球(Dysmorphic RBC、糸球体性血尿)(図4)、均一赤血球(Isomorphic RBC、非糸球体性血尿)の確認をおこなう。
赤血球円柱の確認変形赤血球を認めたら赤血球円柱をみつける。変形赤血球→糸球体からの出血の推定、赤血球円柱→糸球体からの出血の確定。
蛋白尿の場合変形赤血球を認めなくても赤血球円柱の有無を確認する。糸球体性血尿でも必ずしも変形赤血球を認める訳ではない。


図1 正常な赤血球


図2 ゴースト状の赤血球


図3 コンペイ糖状の赤血球


図4 変形赤血球





2. 潜血反応と尿沈渣赤血球の関係

 潜血反応
陰性陽性
沈査赤血球陰性異常なし (血尿なし)古い尿
アルカリ性尿
低比重尿
ヘモグロビン尿
ミオグロビン尿
過酸化物の混入
細菌のPOD
精液の混入
陽性試薬の劣化
高比重尿
感度以下の時
アスコルビン酸尿
カプトリル含有尿
尿の撹拌不十分
誤認
血尿あり(微小血尿)




3. 血尿

主に尿路の出血を示すが、少量であれば顕微鏡的血尿、多量であれば肉眼的血尿となる。これは出血量によるちがいで、どちらを示せばどんな病気とはいえない。
自覚症状の有無により、症候性血尿(疼痛あり)と無症候性血尿(血尿以外に自覚症状のないもの)に分けられる。無症候性血尿の場合、尿路の悪性腫瘍の疑いが濃くなる。




4. 血尿の程度

肉眼的血尿
尿1,000mlに1ml以上の血液が混入すると、肉眼的血尿と認識される。血尿が大量の場合、実際に蛋白陰性例でも尿蛋白検査が陽性になることがある。
顕微鏡的血尿尿中赤血球を肉眼的には認めないが、顕微鏡で観察すると健常人より有意に増加している状態をいう。一般に、尿沈渣赤血球が5個以上(6個以上とする研究者もいる)/HPFを呈したとき、異常とすることが多い。




5. 血尿をきたす疾患

腎・泌尿器系疾患
糸球体腎炎、急速進行性腎炎、IgA腎症、紫斑病性腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、遺伝性腎炎、良性反復性血尿、溶血性尿毒症症候群、間質性腎炎、腎盂腎炎、ループス腎炎、Goodpasture症候群、強皮症、Wegner肉芽腫、結節性動脈周囲炎、悪性腎硬化症、薬物性腎障害、動脈瘤、静脈瘤、泌尿器系腫瘍、泌尿器外傷、腎・尿路結石、腎嚢胞性疾患、静脈血栓、遊走腎、腎梗塞、水腎症、腎・膀胱結石、尿路異物、Nutcracker現象、特発性腎出血、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、尿路憩室、前立腺肥大症など
腎・尿路外疾患血友病、白血病、敗血症、紫斑病、直腸・大腸腫瘍など
その他月経血・痔出血の混入など


ページの一番上へ
赤血球  白血球  上皮細胞類  円柱  微生物/寄生虫/その他  赤血球形態